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骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは?

骨の強度が低下して骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。命にかかわることは少ないですが、骨折により、寝たきりになることがあり、ご本人やご家族の生活に大きな支障をきたします。
骨がもろくなっても、骨折しない限り基本的に自覚症状はありません。

骨密度検査

骨の強度である「骨密度」を測定する検査です。レントゲン装置で、痛みなく検査できます。
当院はデジタル方式を採用しているため、わずかな被ばく線量で検査が可能です。
骨密度が低い場合、「骨粗しょう症」と診断します。

骨粗しょう症の治療

食事療法

骨の健康にかかわる栄養素は多く、バランスのよい食事を摂ることが大切です。
なかでも、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨を造っている栄養素を積極的に摂りましょう。

カルシウム

カルシウムは、最も重要な栄養素で、積極的に摂ることが勧められています。骨粗しょう症の治療のためには、1日700〜800 mgを摂ることが勧められています。カルシウムを多く含む食品は、牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜 (小松菜、チンゲン菜など)、大豆(豆腐、納豆など)です。

リンを多く含むスナック菓子、インスタント食品や、塩分、カフェイン(コーヒー、紅茶など)、アルコールは、カルシウムの吸収を妨げますので、摂取を控えましょう。

ビタミン

ビタミンDは、カルシウムを効率よく吸収する働きもあります。ビタミンDを多く含む食品は、魚介類やキノコです。ビタミンDは、紫外線に当たることで皮膚でも作られますので、15分程度の日光浴も効果があります。
ビタミンKは、納豆、緑色野菜に多く含まれています。

運動療法

有酸素運動

骨は、負荷がかかると骨をつくる細胞が活発になり、強くなります。ウォーキングなどの身体活動が,骨量低下を防止することがわかっています。日常的に散歩をするなど運動することを心がけましょう。

ただし、体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。運動に慣れていない方や高齢者が、急に運動を始めると、怪我や事故につながるおそれがあります。膝、腰に痛みのある方は、悪化することもありますので、くれぐれも無理はしないようにしてください。

無酸素運動

バランス運動やストレッチなどを行うことで、骨折の原因となる転ぶ危険性を予防することができます。

代表的なのは、開眼片足立ち運動です。
片足を、床に足がつかない程度に上げて、片足で立ちます。不安定な場合は、壁やテーブルにつかまりながら行ってください。左右1分間を毎日3回行います。
体重を片足に乗せることで負荷を与え、骨を強くする効果があります。また、バランス感覚が鍛えられ、転倒の予防にもつながります。

薬物療法

骨密度が低く、骨折の危険性が高いと判断した場合は、薬物療法を開始します。