目次
花粉症とは?
花粉症の症状
木や草の花粉が、鼻や目などに接触することによって、アレルギー反応を起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがおこる病気です。
他にも、喉の違和感、顔や首のかゆみ、体がだるい、集中力が低下するといった全身症状を伴うこともあります。
花粉症には個人差があります
症状には個人差があり、花粉が飛び始めるとすぐ症-状が出てくる人もいれば、花粉がたくさん飛ばないと症状が出てこない人もいます。症状の強さも同様で、軽い人もいれば重い人もいます。
花粉症を引き起こす植物には、様々な種類があります。原因となる花粉により、症状が起こる時期は人によってさまざまです。
花粉症の原因となる植物
スギ
花粉症の約70%はスギ花粉症だと考えられています。第二次世界大戦後、スギを大量に植林したため、たくさんの花粉が飛散するようになりました。
花粉は、2〜4月まで飛散します。
花粉は、2〜4月まで飛散します。
ヒノキ
ヒノキも、第二次世界大戦後、大量に植林したため、たくさんの花粉が飛散するようになりました。
ヒノキの花粉の飛散時期は、スギとほぼ一緒ですが、通常ヒノキ花粉の方が少し遅れて飛びはじめます。スギとヒノキ花粉は形もよく似ていますので、スギに反応する人はヒノキにも反応しやすく、スギ花粉症の方の約7割がヒノキ花粉にも反応すると言われています。
ヒノキの花粉の飛散時期は、スギとほぼ一緒ですが、通常ヒノキ花粉の方が少し遅れて飛びはじめます。スギとヒノキ花粉は形もよく似ていますので、スギに反応する人はヒノキにも反応しやすく、スギ花粉症の方の約7割がヒノキ花粉にも反応すると言われています。
ハンノキ
カバノキ科の樹木で、公園や山などや、湿地でも育つため、田んぼや沼のまわりにもあります。
花粉は、1〜6月に飛散させます。スギよりも少し早く飛散するので、春に花粉症の症状が早く出る方は可能性があります。
花粉は、1〜6月に飛散させます。スギよりも少し早く飛散するので、春に花粉症の症状が早く出る方は可能性があります。
シラカンバ
ハンノキと同じカバノキ科の樹木で、北海道や本州の高原など寒いところに生えており、さいたま市周辺ではほとんど見ません。
花粉は、4月〜6月に飛散します。同じカバノキ科のハンノキの花粉症があると、シラカンバにも反応することがあります。
花粉は、4月〜6月に飛散します。同じカバノキ科のハンノキの花粉症があると、シラカンバにも反応することがあります。
カモガヤ・オオアワガエリ
どちらもイネ科の植物で、道端や公園、河川敷など、どこにでも生えています。明治時代に牧草として欧米から持ち込まれたため、牧場に多くあります。
花粉の飛散時期は5〜8月で、夏の花粉症の代表です。
花粉の飛散時期は5〜8月で、夏の花粉症の代表です。
ブタクサ
キク科の植物で、道端や公園、河川敷など、どこにでも生えています。
8〜10月に花粉が飛散します。花粉症に原因としては、スギ、ヒノキに次いで多いといわれており、秋の花粉症の代表です。
8〜10月に花粉が飛散します。花粉症に原因としては、スギ、ヒノキに次いで多いといわれており、秋の花粉症の代表です。
ヨモギ
ブタクサと同じキク科の植物で、同じくどこにでも生えています。日本古来の植物で、草餅や天ぷらとして食べたり、お灸のもぐさの原料となったりしています。
花粉は8〜10月に飛散します。ヨモギは繁殖力が強く、ブタクサよりも花粉の飛ぶ量が多いのが特徴です。
花粉は8〜10月に飛散します。ヨモギは繁殖力が強く、ブタクサよりも花粉の飛ぶ量が多いのが特徴です。
原因によって異なる花粉症対策
草本花粉
カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギは、背の低い雑草です。これらによる花粉は、「草本花粉(そうほんかふん)」と言われ、夏から秋にかけて花粉症を引き起こします。
春に起こる、スギやヒノキなどの花粉は、高い木から風に乗って遠くまで飛散しますが、これらの雑草は丈が低く、花粉は数十メートルにしか広がりません。
そのため、その植物が生えている場所に近づかなければ、花粉を避けることができます。花粉が飛散していない時期に、それらの植物が生えている場所を確認しておき、花粉の飛散時期が来たらそこには近づかないようにしましょう。
北海道の花粉症
北海道にはスギやヒノキは少なく、代わりにシラカンバによる花粉症が多いです。逆に、さいたま市など関東地方では、シラカンバはほとんどないため、シラカンバによる花粉症はほとんど起きません。
このように、地方ごとに、多い植物が決まっています。花粉症の季節には、その地域に旅行することは避け、出張など仕事で行くときは、対策をしてきましょう。
花粉症の原因を知ることが大切です
花粉症の原因を知ることで、症状が出る季節を知り、対策をとることができます。花粉症の方は、一度は原因を調べましょう。