目次
アレルギー検査とは
アレルギー検査の種類
アレルギー検査には、血液検査(IgE抗体検査)、皮膚テスト(プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テスト)など様々な方法があります。この中で、最もよくおこなわれているのはIgE抗体検査で、血液検査で結果がわかり、簡便であるため、普及しています。
IgE抗体検査
IgE抗体は、免疫グロブリンの1つで、本来は、体内に侵入してきた微生物(細菌、ウイルス、カビなど)を攻撃して、体を守るためにあります。しかし、何らかの理由で、体に無害なものにまで反応するようになってしまい、アレルギー反応を引きおこすようになってしまします。
IgE抗体検査は、このIgE抗体の量を測定します。
血液中に存在するIgE抗体の全体量を測定するのが「非特異的IgE抗体検査」で、何に反応するか測定するのが「特異的IgE抗体検査」です。
特異的IgE抗体検査の問題点
検査結果は、わかりやすくするために、0〜6までの7段階で示されます。
しかし、数字と症状は必ずしも一致しないことです。検査の数値が高くても、症状のないこともありますので、検査結果だけでアレルギーと診断することはできません。
特異的IgE抗体検査は、200種類以上の物質を検査することができます。しかし、健康保険の範囲内で測定できるアレルゲン数は、基本的に13項目までです。
そのため、アレルギーの原因がわからないからと、やみくもにすべての種類を検査することは、医学的にもあまり意味がありませんし、費用も高額になります。
View39検査
「View39検査」は、特異的IgE抗体検査の1つで、本来は13項目までしか検査のできない健康保険の範囲で、39項目のアレルギーを調べることができます。39項目は、アレルギーの原因として多いものや重要なものが選ばれています。
アレルギーの原因がはっきりしない方に、原因を探るのに役立ちます。
検査方法
血液検査を行います。結果がわかるまでに、5日程度かかります。子どもでも検査することが可能です。
検査項目
ほこり
ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
動物・昆虫・真菌(カビ)
ネコ皮屑、イヌ皮屑・ガ、ゴキブリ、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
植物
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ
食べ物
卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、ピーナッツ、大豆、ソバ、ゴマ、米、エビ、カニ、キウイ、リンゴ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉
その他
ラテックス
View39検査がおすすめの方
「View39検査」は、健康保険の範囲で、アレルギーの原因として多いものや重要なもの39項目を調べることができます。
アレルギー性鼻炎、花粉症、じんましん、アトピー性皮膚炎などの方で、原因のはっきりしない方は、原因を知るきっかけになることが期待されます。原因を知ることで、アレルギーを起こすものから避けるなど予防ができるようになります。