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睡眠時無呼吸症候群(睡眠外来)

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中に何回も呼吸が止まり、十分な睡眠が取れない病気です。いびき、眠気などの症状を引き起こし、高血圧や心臓病、脳梗塞の原因にもなります。

症状

自覚症状はあまりありません。

寝ている間に、大きないびきをかいたり、呼吸が止まったり、よく眠れずに夜中に目が覚めたりします。ご本人は気づかず、一緒に寝ている家族が気付くことが多いです。他にも、夜に十分な睡眠がとれないため、昼間に眠くなることがあります。居眠り運転をして交通事故をおこしたり、大事な会議で寝てしまったりと仕事に支障をきたすこともあります。

関連情報
交通事故 睡眠時無呼吸症候群にかかると交通事故をおこしやすい 脳梗塞 睡眠時無呼吸症候群にかかると、脳梗塞にかかりやすい

原因

睡眠時無呼吸の原因の多くは、睡眠中に、空気の通り道が物理的に狭くなることです。肥満の方や、首が短くて太い人、顎が小さい人がなりやすいです。
少数ですが、睡眠中に、脳にある呼吸の命令をする機能(呼吸中枢)に異常がある場合もあります。心臓病など持病のある方に多いです。

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睡眠時無呼吸症候群 肥満の他にもある睡眠時無呼吸症候群になりやすい特徴

子どもと睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は大人に多いですが、子どももなることがあります。大人と比べると、肥満よりも、扁桃肥大など喉の異常からなる場合が多いです。
子どもの睡眠時無呼吸症候群を未治療のまま放置すると、成長や昼間の眠気・集中力低下による学力低下などにもつながります。

終夜睡眠ポリグラフ検査

睡眠時無呼吸を調べる検査で、睡眠中の呼吸の様子、血液中の酸素濃度を、専用の検査機器を用いて調べます。
当院での検査は、ご自宅で行いますので、入院は必要ありません。機械は指定された日に宅急便で届きます(クリニックまで取りに来ていただく必要はありません)。検査が終わったら、宅急便にて返却してください。
検査終了後、データを分析するため、2週間程のお時間をいただきます。ご来院いただき、結果の説明と、今後の治療方針について説明します。

検査の詳しい情報
睡眠時無呼吸症候群 自宅でできる睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群の治療

ひとりひとりにあった適切な治療法を、大学病院にて睡眠時無呼吸症候群の治療を行っていた経験豊富な医師が、ご相談のうえ決めていきます。
代表的なものには、以下のものがあります。

経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP治療)

無呼吸の重い方に行われる治療で、日本でもっとも普及しています。睡眠中に専用のマスクを鼻につけ、機器から一定の空気の圧力をかけることにより、無呼吸をなくす治療です。これにより、良く眠ることができ、翌朝すっきりとした目覚めを迎えることができ、日中の眠気からも解放されます。

CPAP治療は睡眠を改善するほかにも効果があり、血圧や血糖値を下げ、生活習慣病の改善、予防ができます。
また、アメリカの研究では、睡眠時無呼吸の患者様に、CPAP療法を行わないと、心臓病、脳梗塞などが多く起こりましたが、CPAP療法を行うことで、これらを抑えることができたと報告されています。

マウスピース

無呼吸の軽い方に行われる治療です。睡眠中に装着して、無呼吸を予防します。

ナステント

「ナステント」は、シリコン製の柔らかいチューブで、これを鼻から入れて、空気の通り道を確保します。これにより、空気の通り道が狭くなりにくくなり、睡眠時の無呼吸を治療します。

治療の詳しい情報
CPAP療法 いろいろある睡眠時無呼吸症候群の治療法