
平成31年度は、4月下旬より開始する予定です。
さいたま市・埼玉県 風しん抗体検査
さいたま市や上尾市に住民登録がある方で、以下の対象の方は無料で風しんの抗体検査が受けられます。期間は、さいたま市民の方は平成31年3月9日(土曜日)まで、上尾市民の方は平成31年2月28日(木曜日)までです。
風しん抗体が低く、風しんにかかりやすいとわかった方は、当院で予防接種も受けられます。
対象の方
- これまでに風しんの予防接種や抗体検査を受けたことがない
- これまでに風しんにかかったことがない
- 女性は、16歳以上50歳未満で妊娠を希望している方
- 男性は、この検査の対象の女性もしくは風しん抗体価が低い妊婦の配偶者かつ同居している方
受診方法
風しんの予防接種
定期予防接種
現在は、(1) 1歳時、(2) 小学校入学前 に、麻しん風しん混合ワクチンを計2回接種しています。この2回接種する方法は、世界の標準的な方法です。
予防接種制度の変遷
我が国での風しんの予防接種は、昭和52年に、女子中学生を対象に集団接種が開始されたが始まりです。この時は、男性は対象でなかったり、1回接種であったりと不十分なものでした。
平成6年からは、男子中学生も対象となりましたが、学校での集団接種から医療機関での個別接種となったため、予防接種を受けた人は、逆に低下してしまいました。
その後、予防接種の時期を、中学生から幼児期に変更したり、1回接種から2回接種にしたりと制度が変わり、現在と同じ方法となったのは平成18年からです。
このように、制度が大きく変わってきたなかで、その都度対策はとったものの、女性のみが対象であった期間があったこと、対象年齢が変更になったこと、学校での集団接種から医療機関への個別接種に変わったこと、予防接種への副作用への懸念が強い時代があったことなどが災いして、予防接種を受けた方が少ない時代がありました。
風しん抗体が少ない世代
制度が変わっていく中で、予防接種を受けた方が少ない世代ができました。特に、昭和54年4月から昭和62年10月までに生まれた方には、風疹の予防接種を受けていない人が多く、抗体が低いと考えられています。実際、最近の風しんの流行は、この世代を中心に多く発生しています。
また、この世代は、現在、30歳代にあたり、ちょうど妊娠の多い時期と重なります。妊娠中に、風しんにかかると、赤ちゃんの聴力や視力、心臓に障害が起こる「先天性風しん症候群」を発症する可能性があり、一層の注意が必要です。
そのため、抗体検査を受けて、風しんにかかりやすいとわかった方は、予防接種を受けて予防することが重要です。また、妊婦は予防接種を受けれないので、夫をはじめとする周囲の方が予防接種を受けましょう。