048-652-2226

動脈硬化の検査を行っています

超音波検査(エコー検査)

頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)

超音波検査(エコー検査)とは、耳で聞こえる音よりも周波数が高い音である超音波を用いて、体の内部を調べる検査です。
レントゲン検査やCT検査のように放射線被ばくの危険性がなく、針を刺したりもしないので痛みもありません。

この装置を用いて、頸動脈を観察するのが「頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)」です。
頸動脈とは、脳へ血液を送る重要な血管で、左右対称です。心臓に近い部分は総頚動脈と呼ばれ、途中で、脳へ向かう内頚動脈と、顔や頭の表面に向かう内頚動脈に分かれます。
他に、首の奥を流れて、脳へ血液を送るもう1つの血管である椎骨動脈の一部も観察できます。

検査でわかること

血管の壁の厚さ

頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)・血管壁厚の検査血管の壁の厚さを測定します。
血管は、内側から内膜、中膜、外膜の3層構造ですが、それぞれを区別することは難しいため、実際は、内膜と中膜を合わせた厚さ(内膜中膜厚・IMT)を測定します。
内膜中膜厚(IMT)が厚い方は、動脈硬化が進行しており、脳梗塞や心筋梗塞になる危険性が高いです。

プラークの有無

頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)・プラークプラークとは、動脈硬化のかたまりで、血管の壁にコレステロールなどがついてできます。プラークが血管からはがれたり、プラークが破れて血のかたまり(血栓)ができたりすると、脳梗塞の原因となります。

頸動脈狭窄の有無

プラークが大きくなると、血管が細くなり、脳への血流が少なくなり、一時的に意識を失ったり(一過性脳虚血発作)、脳梗塞になったりします。

血流速度

頸動脈超音波検査(頸動脈エコー)・血流測定血管を流れる血液の流れを測定できます。狭いところを血液が流れると、血流速度が速くなるので、頸動脈狭窄を発見するきっかけになります。

動脈硬化がみつかったら…

動脈硬化の原因は一つではありません。
動脈硬化を引き起こしやすい原因には、年齢、性別(男性)、高血圧脂質異常症糖尿病睡眠時無呼吸症候群、肥満、たばこ、ストレスなど数多くあります。
なかでも、高血圧脂質異常症、たばこは特に大きな3大危険因子です。
また、こうした危険因子を多く持つ人ほど、動脈硬化が加速度的に速まることがわかっています。

年齢、性別、ストレスは、自分の力ではどうしようもありませんが、肥満、たばこ、高血圧脂質異常症糖尿病睡眠時無呼吸症候群のように、自分の力で変えていくことができるものもあります。
健康診断で高血圧脂質異常症糖尿病などを指摘されたものの、そのままになっている場合は、生活習慣を見直すよいきっかけになると思います。

検査方法

検査の手順

STEP.1
検査の準備
ベットの上に仰向けに横になっていただきます。顎を上げて首をややそらすようにして、検査をする側と反対方向を軽く向いていただきます。
STEP.2
検査
超音波が通りやすくして、はっきりと検査ができるように、首にゼリーを塗って検査をします。右側と左側を、それぞれ検査します。
STEP.3
結果説明
その場で、画像をお見せしながら検査結果の説明をします。
STEP.4
検査終了
ゼリーをきれいにふき取って検査終了です。

検査時間

15〜30分です。

検査をご希望される場合

火曜日以外の診察時間内にご来院ください(火曜日は行っておりません)。
健康保険証所をお持ちください。また、以前の健康診断の結果やおくすり手帳は、ご持参いただけると大変参考になります。
食事はしてきていただいて構いません。

予約は必ずしも必要ありませんが、インターネット予約をしていただくと、スムーズに受診いただけます。ご予約の際は、[外来予約]→[一般診察]を選択してください。

注意
通常の診察と並行して行いますので、時間に余裕をもってご来院ください。

頸動脈超音波検査をおすすめする方

高血圧や脂質異常症、糖尿病などの病気がある、近親者(ご両親やご兄弟)に脳梗塞、心筋梗塞などの方がいるなどの場合は、ご自身の動脈硬化の状態をお調べすることをおすすめします。